Claude Codeで仕事のやり方が変わった


去年の秋頃からCline、Cursor、Windsurfと色々なAIエディタを試してきた。どれも「おお」と思う瞬間はあるものの、自分のワークフローにうまく組み込めない感覚がずっとあった。

転機は今年1月末にClaude Codeを使い始めたこと。CLIベースのツールで、派手なUIはない。でも2ヶ月使ってみて、仕事のやり方がかなり変わった。

「スキル」という考え方

Claude Codeには「スキル」という仕組みがある。マークダウンで書いた手順書をClaude Codeに読ませると、その手順を再現してくれる。

たとえば自分の場合、分析結果からスライドを自動生成するスキル、データからレポートを一括生成するスキル、Gitの変更履歴から日報を自動生成するスキルなど、日常業務をカバーするスキルを20個以上作った。

最初はスキルの何が嬉しいのかピンとこなかった。単にプロンプトを保存しているだけじゃないか、と。

違った。スキルの本質は「手順の外出し」だ。

普通にAIに依頼すると、毎回「こうやって、ああやって」と説明する必要がある。スキルは、その説明をファイルとして切り出しておく。するとAIは、自分がどう動くべきかを読み取って、手順通りに動いてくれる。

しかもスキルはマークダウンだから、バージョン管理できる。改善したら差分が見える。チームで共有もできる。

サブエージェントという武器

Claude Codeにはサブエージェントという機能がある。メインのAIから別のAIを呼び出して、並列にタスクを処理させる仕組みだ。

これが地味にすごい。

たとえばスライドを生成したあと、品質チェックをしたい。自分で作ったものを自分でチェックすると、見落としが出る。そこでサブエージェントに「このスライドを検査して」と投げる。生成した側とは別のコンテキストで動くから、客観的にチェックできる。

調査案件でも使っている。複数のSQLを並列で実行させたり、分類タスクを分割して同時処理させたり。1つずつ順番にやっていたら30分かかる作業が、5分で終わる。

「AIエディタ」ではなく「AIワーカー」

振り返ると、CursorやWindsurfを使っていた頃は「AIにコードを書かせる」という発想だった。エディタの中でコードを生成する、という使い方。

Claude Codeは違う。コードを書くこともあるけど、それは手段の一つでしかない。SQLを実行する、ファイルを読み書きする、APIを叩く、画像を分析する。やりたいタスクを伝えると、必要な手段を組み合わせて実行してくれる。

だから「AIエディタ」というより「AIワーカー」に近い。自分の代わりに作業してくれるアシスタントだ。

ハマりどころもある

万能ではない。いくつかハマったポイントがある。

コンテキストの消費が激しい。 長い会話を続けると、前半の文脈を忘れる。だからサブエージェントに切り出す、スキルで手順を外出しする、という工夫が必要になる。逆に言うと、これらの仕組みがあるからこそ、複雑なタスクも回せる。

プロンプトの書き方で品質が変わる。 曖昧な指示を出すと曖昧な結果が返ってくる。スキルを作り込むほど品質が安定するのだけど、そのスキル自体の設計に時間がかかる。

ローカル環境に依存する。 MCPサーバーの設定やAPIキーの管理など、環境構築は自分でやる必要がある。チームに展開しようとすると、ここがボトルネックになる。

それでも戻れない

2ヶ月前の自分の働き方には戻れないと思う。

特にスキルの設計は、自分の仕事を言語化する作業そのものだ。「この業務、実は毎回こういう手順でやっている」を明文化して、再利用可能にする。それは自動化であると同時に、業務理解の深化でもある。

道具が変わると、仕事の解像度が変わる。Claude Codeは、自分にとってそういうツールだった。