『プロダクトマネジメント』を読んだ
個人的な話ですが、今年の中頃から、界隈でいういわゆるPM、プロダクトマネージャーな動きをするようになってきています。
今の自分はそこまでの役割を担えてないと思っているので、自分から積極的にプロダクトマネージャーとは口に出さないようにしてるし、そういうメンタルでいます。
そのまま勢いで毒づくと世間にプロダクトマネージャー多すぎません?🧐
君の言ってるそれ、プロダクトじゃなくて、プロジェクトじゃない?🧐(大雑把に言うと、どっちもPMという名称らしいので、本人からするとプロジェクトのことを言っているのかもしれないですが。)
…話が脱線してしまいましたが、本著自体はプロダクトのマネジメントというものについてのポイントを抑えているように見えました。
本著の内容が少し自分のものにできれば、「〇〇のプロダクトマネージャーをしています!」と口に出せる日が来るのかもしれないなー。
良書だと思いますので、ちょっとでもピンと来た人は読んでみてはいかがでしょうか?
プロジェクトとプロダクトとサービス
冒頭にも書いたように、なんだかんだで一緒くたにされがちな気がする。
なんとなくプロダクトとサービスというは、似たような概念だけど、プロジェクトは明らかに異なった概念なので、一緒くたにはできそうにない。
参考
プロダクト
プロダクトとは価値を運ぶものです。 プロダクトは顧客やユーザーに価値を届けます。
サービス
サービスはプロダクトと違って、ユーザーに価値を届けるのに人手を使います。 … 顧客に同じ価格で同じサービスを提供しているのであれば、「プロダクト化」できます。
プロジェクト
プロジェクトとは作業のかたまりで、特別な目的を持ったものです。 締め切りやマイルストーン、具体的なアウトプットが設定されているのが普通です。 … プロジェクトはプロダクト開発に欠かせない一部ではありますが、プロジェクトだけで考えるという発送は悪影響を及ぼします。
間違った評価軸
アウトプットではなく、アウトカムに集中する。
開発者は動くコードをたくさん書くと評価されます。 デザイナーはインタラクションの絶妙な調整やピクセル単位の完壁なデザインによって評価されます。 プロダクトマネージャーは長い仕様書を書いたり、アジャイル用語でいうバックログをたくさん作ったりすることで評価されます。 チームはリリースした機能が多いほど評価されます。 このような考え方が広まっていますが、 これは有害です。
ユーザー、システム、マーケットの理解
例のあれ。
優れたプロダクトマネージャーになるには、ユーザーをよく理解すること、システムを慎重に分析すること、マーケットを見極めて実行する能力を持つことが必要です。 積極的に考えないで動きを進めていると、無駄な機能をたくさん作ってしまいます。
僕はマーケット?ビジネス?への理解が特に弱い。
幸いにもインプットもアウトプットもできる環境にあるので存分に活用させていただきます🙇♂️
プロダクトマネージャーの役割・仕事・責任
価値を生み出す
「価値を生む出すことであって、自分のアイデアを形にすることではない」ことを常に意識して生きていきたい。
「うまくやりたいんです。うまくやるにはどうすべきか、良いプロダクトを作るにはどうすべきか教えてください」 彼はそう言いました。 「チームの声に耳を傾けてください。チームを巻き込みましょう。顧客の話を聞いて、**自分のソリューションではなく、顧客の問題に焦点を当てましょう。**問題に恋してください。それからアイデアを検証するのに使えるデータを探しましょう。意見ではなく具体的な証拠に目を向けるんです」
ウェイターにならない
ありがち。
「耳を傾けるな!」ということではないのはわかっているので、イシューを解決するためのソリューションをブラッシュアップしてくれる意見なら取り入れるべき。
あと意見をなぜそんな意見や要望がでてくるのかを抽象化して捉えるようにする。
全員の意見に耳を傾けることは重要です。 しかし、それはプロダクトマネージャーはすべての提案を取り入れなければいけないという意味ではありません。 それが酷くなると、別のいちばんよくある典型的なプロダクトマネージャー像につながります。
参考
「なぜ」からはじめる
プロダクトマネージャーが持つのは「なぜ」それを作るのかという理由の担保。
プロダクト全体の持ち主であり、チーム全員に何を作るべきかを伝えることではない。
新しい機能を作るときなにを作るのかを決めてから、相談するみたいなことをしていたけど、そうではなくて「なぜ作らなくてはいけないのか」とか「コンセプトレベルでどういうものを作るのか」までは固めて、それ以降はチームと一緒に作っていけるようにしたい。
バリューストームの管理する
バリューストームとは、「価値を顧客に届ける上で必要になるすべての活動」のこと。
問題発見、目標の設定、アイデアの創出、実際のプロダクトやサービスのデリバリーまでのプロセスを含める。
ユーザーの理解、システムの理解、マーケットの理解ができてないと、バリューストームの管理は結局できそうにないな。
戦略とプロダクトを一致させる
プロダクトマネージャーには、プロダクトイニシアチブとオプションが既存のプロダクトやポートフォリオのビジョンと確実に一致する責任がある。
戦略(ビジョン達成に向けた現時点の重点活動)をプロダクト(の重点活動)に落とし込む。
さらにそれらのイニシアチブを施策、プロジェクトに落とし込む。
参考