論理的とは?
適切に「考える」ためには、「論理的思考力」(と「仮説検証力」)が必要。
今回は特に「論理的思考力」、ロジカル・シンキングについてまとめます。
論理的思考力の2つのスキル
「論理的思考力」は、2つのスキルで構成されます。
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縦の理論
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横の理論
「どういうこと?🤔」と思った方は、読み進めてみるとよいかも。
(その前に…)そもそも「論理的である」とは?
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ちがう前提条件を持つ人たちを 納得させるためには、 論理的に伝える 必要がある。
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論理的とは、「話がちゃんとつながっていること」
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話をつなぐ方法は、 縦の論理(直列)か横の論理(並列)かのどちらかしかない。
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人が納得しない場合の反応は2つしかない。それは、「本当にそうなの?」「それだけなの?」
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「本当にそうなの?」は縦の論理が弱い、つまり因果関係が説明でき ていない。
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「それだけなの?」は横の論理が弱い、つまり、漏れやダブりがある。
(※論理的か否かは、相手が決めること。自分の論理を信奉しすぎないように注意)
縦の理論の構築
「本当にそうなの?」に答えるためには、縦の理論展開が必要です。
縦の理論がつながっている。とは、「AならばB」が誰が見ても成立している状態になってなくてはなりません。
なぜ縦の理論がつながらないのか?
原因は3つです。
これらに注意して「本当にそうなの?」を封じ込めることで縦の理論を構築しましょう。
1. 前提条件のちがい
実際は話し手の頭の中でいろいろ想像しているのに、口では「A」としか言ってない場合です。
つまり、勝手に前提を置いている場合となります。
2. 異質なものの同質化
実際は、いろいろな話が混ざっているのに、口では「A」としか言っていない場合です。
つまり、話をごちゃまぜにしている場合となります。
3. 偶然の必然化
つながりがおかしいのに、口では「ならば」と言ってしまっている場合です。
つまり、偶然を必然と勘違いしている場合となります。
横の理論の構築
「それだけなの?」に答えるためには横の理論展開が必要です。
横の理論がつながっている。とは、 「誰から見ても全体がカバーされていて、漏れもダブりもない」状態になってなくてはなりません。
いわゆるMECEな状態ですね。
なぜMECEにならないのか?
それは「言葉のレベル感の違い」に起因します。
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「次元の違う話」を、言葉のレベル感を揃えて同じ平面に戻すこと。
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「漏れ」と「ダブり」がないか検討すること。
この2つのプロセスに分けて考えることが大事になります。
これらに注意して「それだけなの?」を封じ込める必要があります。
言葉のレベル感を揃える
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視点の位置を揃える(「誰の言葉か?」)
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切り口を揃える(「どういう局面での言葉か?」)
MECEにするためにフレームワークを用いる
全体を把握するために↓をを意識しましょう。
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目に「見える」世界の3次元(物事の縦・横・高さ)
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目に「見えない」世界の3次元(情報の流れ・時間の流れ・人の感情)
たとえば、実際のサービスの課題について考えるなら、サービスがユーザーに届くまでの状況(ex.サービス運営者のオペレーションや獲得チャネル)や、ユーザーに届いてからの利用シーン(ex.利用開始したユーザーの生活状況や心理的な描写)を世界の3次元をベースに考えると考えやすいかもしれないですね。
参考図書
詳しい内容はこちらにて。