arsro.net

フック・モデルについて考える。【インベストメント編】


フック・モデルについて考える第四弾です。これで最後です。

インベストメントって?

インベストメント=投資。

フック・モデルの最終フェーズであるインベストメントは、次のトリガーを生むフェーズでもあります。

ユーザー自身の投資が、未来のトリガーになると言えます。

前のフェーズのリワードでの短期的に得られる報酬とは異なり、インベストメントは、長期的な報酬を期待するユーザーの行動に当たります。(まさに投資!)

労力と時間

投資と言っても、様々な投資があると思いますが、大きく分けて

の2つに分けられます。

ユーザーは、(認知的不協和により)「労力」や「時間」をよりかけたサービスを、高く評価するようになります。

投資を行うことで、内的トリガーが引かれる可能性が高まるので、またサービスに戻ってきてくれるかもしれません😍

投資してもらうには?

投資は短期的に対価を得ることができないので、ユーザーにとって、程度はあれど負担になります。

しかし投資をしてもらわないことにはフック・モデルは完成せず、習慣的にサービスを使ってもらうことはできません。

…どうすればよいのでしょうか?

1. ちょっと作業をお願いする。

なので、基本的には負担が少くて済むようなちょっとした作業をお願いして、それを積み重ねていくのが、セオリーみたいです。

また、この時のお願いもいつでもいいわけではなく、ユーザーがリワードを受け取った後などが良いようです。

リワードに対するお礼感を演出するといいかもしれません。

しかし、負担も少ないちょっとした作業をベストなタイミングでお願いしているからと言って、厄介な仕事を押し付けていいわけではありません。

インベストメントフェーズで、設計者が意図したような投資行動をユーザーがしてくれない場合、ユーザーに過剰な期待をしているのかもしれないので注意しましょう。

2. 投資するほどよくなることを認識させる。

ユーザーの投資によって、サービスが改善された結果として、投資が返ってくることを認識してもらうのも1つの手です。

などのような、いわゆるデータを、きちんと「価値」としてサービス内に貯め、それらを利用した機能を提供することで、ユーザーに「サービスが使いやすくなった。」と実感を与えることで、投資をより促すことができるでしょう。